平成25年11月2日(土)から4日(月)にかけて、青少年に対する北方領土問題への啓発を図るため、北方領土青少年現地視察を行いました。この事業には、都内の中学、高校に通う生徒11名が参加し、北方領土の返還を求める都民会議教育者会議の教員等の引率により、2泊3日のプログラムを実施しました。
参加した中高生たちは、北方領土の近さを実感するとともに、元島民の北方四島返還への想い、地元高校生の北方領土問題に関する活動や考え方などを聴き、北方領土問題を身近に考える機会となりました。
<参加青少年の主な声>
● 北方領土にまつわる歴史背景や知識がほとんどなかったので、この事業で歴史背景に
触れ、歴史 そのものへの関心が深まった。
● 実際に元島民の方にお話を伺ったり、北海道の自然に触れたり、北海道ならではの食べ物を
知ることによって、北方領土返還にもっと貢献したいという思いが強まった。
● 何度も北海道へ行くことはできないが、東京で私達にできる範囲で署名活動や北方領土に
ついて広めていきたい。
<開催概要>
■ 目的
青少年現地視察団を北方領土隣接地域に派遣し、青少年が自らの目で北方領土を
望見するとともに、元島民の引き揚げ体験談を聞くなどの機会を提供することにより、
北方領土問題を身近に捉え、返還要求運動を確実に継承してもらう。
参加青少年は、感想文とアンケートを提出するとともに、所属する学校や1月に開催
する都民大会などで学習体験を発表するなど啓発事業に協力する。
■ 参加者
15名 (中学生6名、高校生5名、教員1名、事務局3名)
■ 実施日程
◇10月27日(日)、28日(月)
事前学習会(基礎知識の学習、学習目標の設定)
◇11月2日(土)~4日(月)
現地視察
【1日目】
○ 羽田空港集合・中標津空港到着
○ 標津サーモン科学館・野付半島ネイチャーセンターの見学
○ 元島民の講話
(宿泊:羅臼)
【2日目】
○ 国後島の洋上視察
○ 北方四島交流センターの見学
○ 北方領土出前講座・意見交換
(宿泊:根室)
【3日目】
○ 納沙布岬から歯舞群島・国後島の視察
○ 北方館視察
○ 中標津空港出発・羽田空港解散
◇12月26日(木)
事後学習会(報告書づくり)
<現地視察の様子>